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【神棚の始まり】

私達の祖先は日々の暮らしの中に神をとりいれ、 これを崇めることにより心のよりどころとしていました。
古代人の生活において、太陽や月・気象・山・川・海・動物など森羅万象を神聖視するという考え方はごくあたりまえのことだったようです。 やがて人々は神の分身を自分の家に持ち込み祀るようになりました。 これが今日私達の家庭に見られる神棚の始まりです。
神棚をお願い事をする為の物と思われている方もいらっしゃいますが、災いなく日々の生活を送ることへの感謝の気持ちを 神に捧げるものです。
『朝に誓い夕に一日の無事を感謝する』そんな気持ちを大切にし、神棚をお祀りください。
お祀りの形式もお宮型の神棚以外に、柱にくくったり、棚板に御札を立て掛けるだけの簡素な祀り方など様々です。
大事なのはお祀りする気持ちですので、形式はその地域の慣わしや住宅様式に合わせて選んで頂いて良いと思います。




【お祀りをする場所】

目線よりも高いところで方角は東向きか南向きにします。清らかで風通しの良いところがよいでしょう。
【避けた方が良い場所】
不浄な場所(トイレ、浴室など)は避けたほうがよいでしょう。
仏壇と向かい合わせに置くのはやめましょう。同じ部屋に置くのは問題ありません。
神棚が設置されている上の部屋(二階)に人の出入りがある場合は天井に雲と書いた半紙、又は木彫雲を貼りましょう。




【毎日のお供え】

お供えは、お米、お塩、お水の3品を毎日お供えします。水はその日の初水を使うとよいでしょう。
毎月1日や、家族にとって大切な日などは、 野菜や果物なども加え、彩りを添えても構いません。
季節の初物や、いただき物があったときも、まず神様にお供えしてからいただきましょう。
神様のお下がりをいただくことで、神様のお力をいただく、そんな意味があるのです。




【喪中の時は】

喪中は、神棚の前に半紙を貼り、毎日のお祀りを中止します。 忌明け(五十日祭)の終了後、お祀りを再開します。




【御神札の納め方】

横に並べる場合は神棚の中央が最上位になり、続いて向って右、左の順番になります。

@中央→神宮大麻
(天照皇大神宮の御札)
A右→氏神様の御札
(地域の神社の御札)
B左→崇敬神社の御札
(崇敬している神社の御札)
重ねて並べる場合は一番上が最上位になりますので、
神宮大麻→氏神様の御札→崇敬神社の御札
の順番になります。
※御札は基本的に一年に一回取り替えます。
一年間お守り頂いた古い御札は神社にお返ししましょう。




【神 祭 具】
【平瓦】 お塩やお米を入れます。
【水玉】 毎朝その日の初水をいれてお供えします。
【高杯】 神選(神様に供える飲食物の総称)を載せてお供えする皿です。(平瓦でも構いません)
【御神燈】 清浄な火で照らし清めるとの意味があります。
【狛犬・神狐】 神の守護、魔よけの神徒 二匹で一対になっており、口を空けているものを阿閉じているものを吽といい 阿吽を表わしています。 阿吽の呼吸で邪気をいれないように気をくばっているという意味があります。
【神鏡】 神の御照覧と汚れのない真心のしるしです。 自分を写し、自分自身と向かいあうという意味も有るようです。
【真榊】 五色絹と三種の神器の鏡、剣、勾玉と榊をひとつにしたものです。
※向って右に鏡と勾玉がある方を、左に剣のある方を飾ります。
【三方】 祭器具等を載せてお供えします。 お供えする場所がせまい場合は長三方を使ったり、そのまま土 器類を置いても問題ありません。



【授与品の祀り方】
【御札】 神棚に納め一年間お祀りください。
【お守】 身につけるか、鞄に入れて一年間大切にお持ち下さい。
【破魔矢・熊手類】 神棚か居間、玄関内側などの鴨居など不敬に当たらない場所にお祀りください。
【神箸】 日常でお使い下さい。
【御神酒】 神前にお供えしたお酒です。神棚にお供えしたのち、神様からのお下りとしてお召し上がりください。


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